宇治澤 一光
経歴

宇治澤 一光は、パリを拠点に活動する日本人ピアニスト。
6歳よりピアノを始め、幼少期よりヴァイオリン、トロンボーン、筝、エレクトーンも学ぶ。2015年、17歳で第27回宝塚ベガ音楽コンクールにおいて最年少優勝。これを機に東京、大阪、京都など日本各地でリサイタルを開催し、表現力豊かな演奏と確かな技術で聴衆を魅了する。
武田弘子、中川友子、原真奈美、清水淳彦、成瀬修の各氏に師事。兵庫県立西宮高等学校音楽科を卒業後、2016年に東京藝術大学に入学し、迫昭嘉氏に師事。翌2017年に渡仏し、パリ国立高等音楽院(CNSMDP)に入学。ロジェ・ムラロ氏のクラスで学士課程を、ミシェル・ダルベルト、ジョナス・ヴィトー両氏のもとで修士課程を修了。
2024年、エコール・ノルマル音楽院(エコール・コルトー)のエリート・プログラムに全額給費奨学生として選出される。定員10名、うちピアニストはわずか3名という少数精鋭のクラスで、マリー=カトリーヌ・ジロ氏に師事。2025年9月からはイモラ国際ピアノアカデミー(Fondazione Accademia Internazionale di Imola)でレオニード・マルガリウス氏にも師事している。並行してパリ国立高等音楽院の伴奏科でジェラルディーヌ・デュトロンシー氏のもとで研鑽を積み、伴奏の分野でも専門性を磨きながら、音楽の幅を広げている。
これまでにドミトリー・アレクセーエフ、ミシェル・ベロフ、ジャン=フィリップ・コラール、スティーヴン・コヴァセヴィチ、ジャン=クロード・ペヌティエ、ダン・タイ・ソンの各氏のマスタークラスを受講。
スペイン音楽への情熱は、同世代のピアニストのなかでも際立っている。2016年に東京でアルベニス《イベリア》第1巻・第3巻を演奏。2021年には兵庫でアルベニス、グラナドス、モンポウの作品によるリサイタルを開き、2022年には大阪のヒビキミュージックサロンでグラナドス《ゴイェスカス》全曲を演奏した。最近では、ラジオ・フランス・オクシタニー・モンペリエ音楽祭でミシェル・ダルベルト氏とともにアルベニスのプログラムに出演している。
近年はフランスと日本の主要な舞台に立ち、パリのサル・ガヴォー、サル・コルトー、ギメ東洋美術館、ウェサン音楽祭に出演。大阪、神戸、東京でもリサイタルを行っている。
2018年にタラツィ財団、2020年にヨーロッパ・ヤマハ財団、メイヤー財団、ラインの黄金財団の奨学生に選ばれ、2022年には再びメイヤー財団の奨学生となる。
2023年、クロード・カーン国際コンクールで第1位を受賞し、パリのサル・ガヴォーでの演奏の機会を得る。同年、サンポール・トロワ・シャトー国際ピアノコンクール第2位、ブレスト国際ピアノコンクール第3位。フジャイラ国際ピアノコンクールでも入賞している。
西宮音楽協会会員。
厳しさと繊細さ、そして大胆さを兼ね備え、国際的な音楽シーンで確かな存在感を放っている。
受賞歴
- クロード・カーン国際コンクール 第1位
- サンポール・トロワ・シャトー国際ピアノコンクール 第2位
- ブレスト国際ピアノコンクール 第3位
- フジャイラ国際ピアノコンクール 入賞
- 第27回宝塚ベガ音楽コンクール 第1位(最年少)
主な出演
- サル・コルトー · パリ
- ディナール・カジノ · ブルターニュ
- サル・ガヴォー · パリ
- ギメ東洋美術館 · パリ
- カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」 · 東京
- マルモッタン・モネ美術館 · パリ
- マス・クロード・カーン音楽の夕べ · ヴァロリス
- 吹田市文化会館メイシアター · 大阪府吹田市
- ラジオ・フランス・オクシタニー・モンペリエ音楽祭 · モンペリエ
- ウェサン音楽祭 · ブルターニュ
- プティ・パレ · パリ
- 宝塚でのソロ・リサイタル · 兵庫県
「宇治澤 一光は、卓越した技巧と豊かな感性をもってそれぞれの作品の本質を鮮やかに描き出し、ひとつひとつの音に深い響きを宿らせながら、ショパンの音楽に秘められた繊細さと豊かさを余韻とともに伝えた。」








